日本にも【陸の国境】がありました
先日、「サガレン」を読んでから、≪国境≫≪樺太≫≪領土≫とかの歴史が気になったのでサハリンに関する本を図書館から借りてきました。
「サガレン」の記事はコチラです。
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サハリンの紀行文をうなずきながら読んだ
今日読んだ本は
「国境は誰のためにある?ー境界地域サハリン・樺太ー」
著者 中山大将
1・国境と国民の時代
2・サハリン島は誰のものか?
3・なぜ国境は変わり人は動くのか?
4・なぜ超えられない国境があるのか?
みなさん、日本で売っている世界地図を見ると、サハリン島の南側が白くなっているのをご存じでしょうか?
自宅の本棚にあった帝国書院編集部編「新詳高等地図」をひらいてみると、白くなっていました。
なぜ白か?
それは、樺太の北緯50度線の南側は日本が領有していましたが、現在は帰属が未定となっているからです。
帰属が未定といってもロシア人が住んでて実行支配していますので、ロシアで作成されている地図はサハリン島全部が同じ色で塗られています。
たぶん、中国や韓国で作成されている地図もサハリン島は全部ロシア領となっているかもしれません。
1905年~1945年までサハリン島の北緯50度より南を「樺太」として日本が領有していました。
北緯50度にはロシアと日本の国境があったのです。
日本は海に囲まれていますから、現在は外国との国境は海ですが、この時代は【陸の国境】があったのですよ。
ロシア本土とサハリン島との間は「間宮海峡」と呼ばれていますが、
ロシアでは「タタール海峡」と言います。
海峡が発見されるまではロシア本土とサハリンは陸続きだと考えられていて、サハリンは「島」という認識はされていなかったという証拠の地図もありました。
間宮林蔵の現地調査の時のお話がけっこう面白かったです。
本の後半部分では、第二次世界大戦後に樺太から引き揚げた日本人のことや日本に帰国せずに樺太に残った「残留者」のことも説明されていました。
アタシの周りにもたくさんの樺太帰国者がいますし、残留者の知人もいます。
さらに最後の方には、北方領土へのビザなし交流事業についても記載がありました。
自分の身近な問題について少し深く知ることができた一冊でした。
機会があれば読んでみて下さい。
難しくありません📘
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