ノボシビルスク②書道展・準備編
《書道展・準備編》
2016年10月6日(木)
今回ノボシビルスク国立美術館で「書道展・墨魂」の個展を開催する書道家は長谷川悠貴氏(26歳)です。
ちなみに、同じ苗字ですが、、、アタシの息子でも親戚でもございません(笑)
長谷川悠貴氏は、昨年札幌で開催された「ノボシビルスク・札幌姉妹都市25周年記念式典」にて≪心≫という作品をノボシビルスクへ贈りました。
そのつながりで、今年はNPO法人札幌ノボシビルスク協会の国際文化交流事業に参加していただきました。
昨日の”作品が消えた!”事件をひきづったまま、ノボシビルスクで初めての朝を迎える。
気温0度くらい。今にも雪が降りそうな空模様であった。
ホテルでの美味しい朝食後、すぐに美術館へ向かう。
国立美術館の館長と責任者に面会し、書道展開催のお礼を述べる。
国立美術館で個展を開催するということは、スゴイことなのである。
「国立」ですから、最高レベルなんです、それも芸術大国ロシアにおける「国立」です。
ノボシビルスクにおいて初の「書道展」
←会場での打ち合わせの様子
どのように作品を展示するか。
壁に直接貼り付けることができないので、上からつるす形にします。
糸の太さ、クリップの大きさや数、つるす位置などなど。
日本での展示とは異なる方法も多々あり、戸惑いは隠せませんが、ココは海外なのだから、柔軟に対応せざるを得ません。
これも大きな勉強ですよね。
今日1日かけて準備をする。
現地制作の作品をひたすらつくる。
今日、美術館を見学に行った際、予定していた会場だけではなく、オープニングセレモニーを行うホールにも作品を展示してほしいと言われ、焦る。。。
アタシが焦ってもしょうがないのですが。。
がんばれ若者!
と応援するしかない。
展示会作品の半分近くを現地で制作したのですよ。
スゴイすごい。。。
さすが若者よ、体力あるじゃん。
アタシはこの日は別の事業があったため、ほとんどお手伝いできなかったのですが、現地の「シベリア北海道文化センター」のスタッフがとことんお世話をしてくれました。
夜8時頃に様子を見に行くと、まだまだ終わりそうもなかったので、何か宅配を頼むようにお願いすると。。。
「腹切りはやめようよぉ~、ヤクザの方がいいかなぁ~、忍者もあるよぉ~」
と、何やら怪しい会話が聞こえる。。「何?何?なぁ~にぃ~?」と聞き返すと
“ハラキリ”“ヤクザ”“ニンジャ”は宅配ピザ屋の名前だった。
最初はお寿司の宅配だったのだけど、最近はピザもやっているとのこと。
作品は出来上がったけど、キャプションの翻訳などの作業が残ってた。
現地の日本語教師の方(日本人)が手伝ってくれたり、センターのスタッフも遅くまで残ってくれた。
終了したのは夜中の1時近く。
みなさん、本当にお疲れ様です。
本番当日、会場の作品展示は美術館スタッフが担当。
水色の作業着を着たたくましい男性達が繊細な仕事をしてくれました。
半紙を触るのが初めてだ、扱いが難しいな~などつぶやきながらも、キチンとした仕事ぶりでした。
←美術館の作業室にて
パフォーマンスに使用する紙を作ってます。
正確に長さを測り、カットしてつなぎ合わせます。
長さの測り方、切り方、つなぎ目の長さ、テープの長さから張り方まで細かく指示するとその通りに作業をしてくれます。
プロなんです。
「お任せします」とか「やりやすいように」という指示はダメらしい。
たくさんの人に支えられ、「書道展・墨魂」が開催されます。 つづく
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