ノボシビルスク⑥ トムスク編
《トムスク編》
急きょトムスクへ行くことになった。
書道展も終わり、札幌祭りも滞りなく終了したので、トムスクへ向かうことにした。
訪問団とは別のプログラムで行動することになったのです。
トムスクとはどこ?
ノボシビルスクから北へ259㎞。
バスで約4時間の旅でした。
札幌祭りを終え、着物を脱いで訪問団へあずけ、バスターミナルへ向かった。
このバスターミナル・・・ひどいです。
建設途中というか、、、建設が中断しているってことらしく、なんだか150万都市にしてはみすぼらしいです。
16:30 ノボシビルスクを出発。
けっして快適とは言えないバスに乗って、ひたすらシベリアの大地を走る。
いつまでもこーんな景色です。
果てしなく広がる地平線を眺める。
なーんにもない。
月がひとつ。
途中で休憩がある。
ドライブインです。
そこで軽食を食べる。
ここでアクシデント発生!
なんと、バスが故障した。
ドライバーが乗客に「違うバスに乗って」と案内している。
トムスクへ向かう違うバスに乗る。
ここでノボシビルスクのバス事情をちょっと書きますが、、、市営バスとか、大手バス会社は存在せず、ほとんどが個人事業者です。
バスを1台所有して自分がドライバー、ということ。
自分のバスが故障したので、乗客を他のバスのドライバーと交渉して乗せてもらうことにした。ということ。
20:40 トムスクに到着
バスターミナルはトムスク鉄道駅の隣にあります。
この写真は次の日の朝、撮ったトムスク鉄道駅です。
トムスクについて。。。
1604年に建設されたシベリア最古の町のひとつで、現在の人口約50万人。
1830年代、シベリアの金の発掘が盛んになり人口が増えた。
シベリア鉄道建設の時、トムスクの先のオビ川周辺に湿地・沼地が多いため鉄道を渡すことができず、シベリア鉄道の本線からはずされ、東西交通の利益を得ることができず、シベリア最大の町の座を明け渡すことになったのですよ。。。
トムスクにシベリア鉄道が通っていれば・・・ノボシビルスクはなかった。
とも言えますね。
※シベリア鉄道が通ることにより、ノボシビルスク市が誕生したのですから。
シベリア鉄道が通らなかったから、昔の伝統がたくさん残る町として現在のトムスクがある、とも言えますね。
19世紀後半から20世紀にかけて経済的に栄えた時期にたくさんの木造建築が作られました。
家のひさしや窓枠、バルコニーには透かし彫り装飾がほどこされ、彫刻はとても細かく、装飾はひときわ美しく、職人技術によって洗練されていったそうです。
サンクトペテルブルクを手本にして作られた町だそうです。
時間がなくて町をゆっくり歩くことができず、すべて車窓からの観光でしたが、町はホントにきれいでした。
建物が町の雰囲気を作り出してますね。
トミ川のほとりに立つチェーホフです。
みーんな鼻をなでるので金色でした。
「またトムスクに来れますように~」
とお願いしました。
絶対来たい!
今度はゆっくりと。
今回は滞在17時間でしたから、スンゲー駆け足
丘の上に建つ
トムスク歴史博物館
展望台からはトムスクの町が一望できました。
Facebookに動画をUPしてますので、どうぞご覧ください。
https://www.facebook.com/hasegawa.mana
会議中です。
このためにトムスクへ行きました。
今回サポートしてくださった方はワジムさんです。
彼は13年前に日本語を学んでいたそうで、アタシの話す日本語をほぼ100%理解していました。
普段会話をしていないので、日本語を話すのが難しそうでした。
なので、彼はロシア語で答えます。
お互い、母国語で話しても通じるというシチュエーションでした。
13年間ブランクがあるのに日本語を理解できるってスゴイです。
それに彼はとても礼儀正しくホスピタリティが完璧でした!
彼はモスクワの日系企業で働いていたそうで、どーりで。。。日本人の扱いが上手いなぁ~と思ったのでした。トムスクは学生の町とも言われています。
5人に1人が学生だそうです。
つまり10万人の学生がトムスクに住んでいます。
トムスクの経済発展の軸は世界に誇るIT技術です。
ロシア国内トップクラスで、世界的に知られている企業もあるそうです。
←トムスクのバスターミナルの写真です。
一番驚いたのは・・・
カザフスタン共和国のアルマティまでもバス路線があって、なんと40時間だって。
40時間もバスに乗るのかい~ひえぇっ~。
トムスクへ行って良かった。
収穫あり!
ここでもたくさんの出会いがあった。
行ったみて初めてわかったこと、たくさん勉強になった。
サポートしてくださったみなさん、本当にありがとうございます。
トムスク・・・誰も行かないからアタシが行く!
トムスク・・・誰もやらないからアタシが事業をする!
ロシアの広さを実感したトムスクの旅でした。
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