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ロシア語医療通訳

1990年に、ロシアサハリン州のユジノサハリンスク市で大やけどを負った3歳のコンスタンチン君が札幌の病院に運ばれてきたニュースを覚えている方も多いのでは?
 国境を越えた救出劇

国や地方自治体の“人道支援”の枠組みの中で、北方四島からの患者の受入れも行っていますが、
最近はロシア人個人が自費で日本の病院に治療に通ったり、検査入院したり、手術したりすることもあります。

ロシアから医療機関の問い合わせも何件かあって、予約をとったりします。
ロシア船が入港する町の歯科医にはよくロシア人を見かけます。
週に1度、港に入港するたびに、通院するのです。

1週間検査入院するロシア人の医療通訳を当社がやっています。
一日中通訳するのではなく、検査結果を本人に説明する時や、検査方法を伝える時だけですが、専門的な言葉も多いです。
それ以上に担当医とのコミュニケーションが大切なんですよ。

マーシャは病院で通訳したことあります。
と言っても・・・・“医療通訳”っていえるほどのもんじゃぁ~なかったわ。
ロシア船の通訳をしていた頃。

ロシア人船員が船でエタノール《工業用アルコール》をウオッカ代わりに飲んで、
急性アルコール中毒になって、救急車で病院に運ばれた。
夜中の2時に電話が鳴って

「いま、ロシア人が病院に運ばれてきました~、とりあえず手当てしますが、言葉が通じないので明日朝すぐに来てください」
って、

「言葉が通じないのではなくって、意識がないってことらしい」

朝4時に今度はロシア船から電話きて

「マーシャ、セルゲイが病院へ運ばれた~」
って。
「あー、知ってる。夜中に病院から連絡きたよ」

朝、駆けつけるとセルゲイは頭をおさえてベッドでうずくまっていた。
「あーんた、なんでエタノール飲んでんのさ~、アホッ!」

「だって~ウオッカなくなって、店屋もしまってて、、、、、」

医者が来て
「もう少し遅ければ死んでましたよ、って伝えて」

「もう少しで死んでだってさ!アホッ!」

「えっ、医者がアホっていったのか?」

「心の中で言ってるよ、きっと」

医者「タバコは絶対にダメですから、って伝えて」

「タバコはダメだってさ」

「いや、オレはタバコなしでは生きられない」

医者「いや、入院中は絶対にタバコはだめ」

「マーシャ、お願いだ~タバコ買ってきてくれ~」

「ダメ!」

数時間後・・・・・
看護師さんが飛んできた
「通訳さん!タバコはダメって言ってくれなかったのですかーーーーー」
ってスゴイ怒ってる。

「えっ、言いましたよ~」

「セルゲイさんは階段のところでタバコ吸ってましたーーーー」

お見舞いに来た船員からもらいタバコ吸ったらしい。
それからマーシャは一日中、セルゲイの監視。

「セルゲイ、タバコ吸わないでよね~、アタシが怒られるんだからね~」

次の日かな、夕方また病院から呼び出し
あわてて病室に行くと
テーブルにウヰスキーの水割りが2杯おいてあった。

セルゲイが
オレにウヰスキーを飲めって言うんだよ信じられるか~!
オレはもうアルコールなんて見たくないよ!
さっさとこのウヰスキーをもってってくれ!」

ハッキョしてました。

医者と看護師数人がセルゲイを囲んで、困った表情で立っていました。

「あのね、アルコールを飲んで身体の毒素を排出するんですって」

って、説明しても聞く耳持たずのセルゲイ。
結局ウヰスキーは飲まなかった。

医者の通訳と言っても
「今朝、ご飯ちゃんと食べたかい?」
「おなら出たかい?」
「うんち出たかい?」
とかだけだったわ。
あとは、
船にセルゲイの着替えを取りに行ったり、ロシアにいる家族に電話したり。。。

マーシャの話で長くなりましたが~

ロシア人が日本の高度な医療を受けに来ることももしかしたら増えるのかもしれないですね。
特にサハリンの人々にとっては、ロシア本土へ行くよりも日本の方が近いし、信頼できると考えているようです。

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Comments

こういうロシア人好きです(笑)

Posted by: Daisuke | 18.04.07 0:33

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